ロシアと同盟関係にあるベラルーシを経由して隣国のポーランドに不法入国する人が後を絶ちません。ポーランドの首相は「ロシアが組織したものだ」と非難しています。

 ベラルーシとの国境に作られた高い鉄柵の間から吹き出る火花。今月21日、ポーランド側で撮影された映像です。

 次の瞬間、柵の一部が断ち切られ、隙間から続々と男たちが出てきます。

 ポーランドの国境警備隊によりますと、21日からの3日間だけでも不法入国が280件あったということです。

 ポーランドのトゥスク首相は移民の不法入国はロシアがヨーロッパを不安定化させるため組織したものだと主張していて、ベラルーシ経由の入国者の亡命申請を一時停止する法律の制定を進めていると明らかにしています。

 ヨーロッパでは移民は大きな問題で、ポーランドでは去年、アフリカや中東の出身者を中心にベラルーシを経由した不法入国がおよそ3万件ありました。