金融庁に出向中にインサイダー取引を行った罪に問われている元裁判官の男に対し、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 元裁判官で金融庁に出向していた佐藤壮一郎被告(32)は去年4月から9月にかけて、職務を通じて知ったTOB(株式公開買い付け)に関する未公開の情報などをもとに10種類の銘柄、約952万円分を買い付けた罪に問われています。

 26日午前11時半から始まった裁判で東京地裁は懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円、追徴金約1020万円の有罪判決を言い渡しました。

 これまでの裁判で、佐藤被告は「老いゆく両親や家族のために備えないといけないという思いに取りつかれていた」などと話していました。