東京電力は福島第一原発の汚染水の中に残されている高線量化した「土嚢(どのう)」の回収作業に着手したと発表しました。

 福島第一原発では事故直後、放射性物質を吸着する鉱物「ゼオライト」を詰めた約26トンの土のうが建屋の地下に敷かれ、これが高線量化していました。

 この土のうに詰めたゼオライトを吸引して回収する作業を24日にも始めるとしていましたが、作業に使う遠隔ロボットをつり上げるクレーンのフック部分が動かなくなり、延期していました。

 その後、フックのバッテリーを交換したところ動くようになり、26日にゼオライトを吸引する作業に着手したということです。

 東京電力は2027年までに吸引して集めたゼオライトを保管容器に入れる作業を完了するとしています。