石破総理大臣はブラジルのルラ大統領と会談し、4年に1度、首脳が相手国を訪問することなどで合意しました。

石破総理大臣 「原則・価値を共有している我が国にとって大切な戦略的なグローバルパートナーであります」

 会談では首脳が4年に1度、相手国を訪問することや外務・防衛の安全保障対話を新たに立ち上げることなどで合意しました。

 会談後に発表された行動計画では、アマゾンの森林伐採の対策など気候変動の分野でも協力し、11月に行われる国連気候変動枠組み条約のCOP(締約国会議)30の議長国であるブラジルを支持することも盛り込まれました。

 また、石破総理は南米4カ国の貿易同盟=メルコスールとの経済連携協定の締結を含め、貿易について協議する枠組みを早期に立ち上げることやブラジルの牛肉の日本への輸入に向け、専門家を派遣し情報収集することを発表しました。

 外務省幹部によりますと、関係強化の背景にはブラジルが中国への経済的依存からの脱却を狙っている現状にあるといいます。

 日本はこれを機に、リチウムなど重要鉱物の供給元としても重要で新興国に影響力を持つブラジルとの関係を強化したい考えです。