第二次世界大戦の終結から今年で80年。天皇皇后両陛下が7日、太平洋戦争末期の激戦地、小笠原諸島にある硫黄島を訪問され、戦没者を慰霊されました。
午後3時過ぎ。雨が降るなか、両陛下が訪問されたのは『硫黄島戦没者の碑』です。旧海軍が最後の拠点として組織的な戦闘を行った天山壕の上に造られたことから『天山慰霊碑』と呼ばれています。
太平洋戦争末期の1945年2月~3月にかけて、アメリカ軍との激しい戦闘が繰り広げられた硫黄島。旧日本兵ら約2万1900人が命を落としました。
陛下は慰霊碑の前に歩み出て、ひしゃくを手に静かに水を注ぐ『献水』を行い、深く拝礼されました。
戦死した島民82人の慰霊碑を訪問された後には、遺族らとお話される場面もありました。
両陛下は今年、戦没者の慰霊などのため、沖縄・広島・長崎も訪問される見通しです。終戦から80年、慰霊の旅が始まります。