高校授業料の無償化について、全国知事会は公立高校や専門学校離れを防ぐための財政支援策など、持続可能な制度づくりを国に要望しました。

 来年度からの実施が見込まれる「高校無償化」について、愛知県の大村秀章知事は全国知事会を代表し、公立高校への支援などを求める要望書を阿部文科大臣に手渡しました。

 「高校無償化」が実施されれば、設備などが充実している私立高校を選ぶ人が増えて、公立高校や専門学校離れが進むことが懸念されています。

 要望書では、公立高校の魅力を高めるため新たな財政支援制度を作るなど、どの地域に住む生徒でも行きたい高校を選択できるよう持続可能な制度づくりを求めています。

 また、支援金が支給されることで私立高校で合理性のない値上げが起こらないようにする仕組みの検討にも言及しています。

 大村知事は生徒の進路選択のためにも、早期に制度の枠組みなどを示してほしいと話しました。