仙台市の名取川でサケの稚魚が放流されました。サケ漁をめぐっては記録的な不漁となっていますが、関係者は回復を期待し放流を続けていくと話していました。
サケの稚魚を放流したのは、広瀬名取川漁業協同組合です。
9日、仙台市太白区の郡山ふ化場で2021年10月ごろに卵から人工ふ化させたサケの稚魚、約8万3000匹を名取川に放流しました。
サケ漁を巡っては全国的に記録的な不漁となっていて、2021年度に名取川で捕獲できたのはわずか299匹にとどまっています。
このため、採卵数も少なく9日に放流した稚魚は、前の年の3割以下となっています。 関係者は「放流をやめれば1匹も戻って来なくなる。回復を期待して放流を続けていくしかない」と話していました。