介護ロボットの開発拠点が東北大学に完成しました。人手不足が深刻な介護の現場と、メーカーをつなぐ役割が期待されています。 高齢者施設の寝室を再現した一角です。起き上がることや歩くことなど要介護者の生活をAIロボットが支援します。

 東北大学の「青葉山リビングラボ」では、寝室のほかにも玄関や浴室など施設介護の環境を再現しました。

 AIロボットの社会導入を目指すプロジェクトの一環で、介護現場でのニーズとロボットや機器の開発メーカーとをつなぐ役割が期待されます。

 平田泰久教授「次世代のロボットとはどうあるべきか。一方で現実的に使えるロボットとはどういうものなのか。というような所を一緒に考えながら、新しい未来の介護施設をきっちり作っていけたら」

 「青葉山リビングラボ」は、介護関連のオンライン研究会でお披露目されました。

 平田教授は開発中の商品の試験や、実際に現場で使えるかどうかの検証などに役立ててほしいと呼びかけました。

 3月末には在宅介護の環境を再現した一角も完成する予定で、プロジェクトでは2030年までにAIロボットを介護現場に導入することを目標に掲げています。

 政府が進める介護ロボットの導入拠点は全国に8か所あり、東北で設置されるのは初めてです。