25人が死亡した大阪市のビル火災を受けた緊急の立ち入り検査で、宮城県内では消防設備の不備が66件確認されました。
立ち入り検査は、総務省の要請を受けて県内11の消防が2021年12月から2022年1月にかけて実施しました。
階段が1つしかなく、地下や3階以上に飲食店や診療所など不特定多数の人が出入りする施設があるビルが対象で、県内では仙台市を中心に296のビルを検査しました。
検査の結果、66件の消防設備の不備が確認されました。
不備の内訳は避難施設が24件、防火扉が12件、消防用設備が30件です。
中には、避難経路が荷物でふさがれていたビルや、消火器やスプリンクラーが無いビルもあったということです。
消防では、不備のあったビルの管理者に改善を指導しました。