ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響は遠く離れた日本でも避けられないものとなっています。海産物にも値上がりや品薄の影響が出始めています。
新鮮な海産物を使った料理を提供する居酒屋「ぼんてん漁港仙台朝市店」です。ロシアへの経済制裁で国内へのロシア産のイクラの入荷量が激減しているため、こちらの居酒屋ではイクラを使った多くの料理が提供できない状況となっています。
ぼんてん漁港仙台朝市店長・谷川正美本部長「ロシア産イクラの仕入れ価格は、2年くらい前は1キロ3000円だったが、それが6000円になり、(国産イクラは)1万2000円になり今は大衆居酒屋で使うのは大変な金額になっています」。
現在は国産やアメリカ産のイクラの仕入れて対応していますが、国産の価格はロシア産に比べて最大で4倍ほどの値が付いていると言います。
谷川正美本部長「引き合いが強くなれば値段は上がっていく。輸送費、燃料の高騰も影響して距離の遠いところから輸入すればそれなりに値段が上がるはずです」。
更に影響はノルウェー産のサーモンにも出ています。
現在、ロシアはヨーロッパ各国の航空会社に対してロシア領空の飛行を禁止しています。そのため通常ロシアを通って日本に運ばれるノルウェー産のサーモンの空輸が難しくなっています。
こちらの居酒屋では2月以降、ノルウェー産の入荷は無くカナダ産で対応しています。
谷川正美本部長「コロナで売り上げも減少して食材の値段も高騰する、入荷もなくなる。大変厳しい状況です」。
2月の売り上げはグループ全体でコロナの感染拡大前の5割ほどに留まっています。こうした状況に緊迫するウクライナ情勢が追い打ちをかけています。