宮城県南三陸町では、春の訪れを告げるシロウオの漁が始まっています。水温が安定しなかったことなどから、漁の始まりが例年より20日ほど遅くなりました。

 南三陸町歌津の伊里前川では、春に産卵のために海から川に上ってくるシロウオを石を組んだ仕掛けで誘導して籠に入れる、ざわ漁が伝統的に行われています。

 シロウオは透き通った半透明の体をしていて、体長は最大6センチほどの小魚です。

 寒暖差が激しく水温が安定しなかったことなどから、例年より20日ほど遅い4月初旬から漁が始まり、体長も例年より小さい物が多いということです。

 シロウオ漁師渡辺千之さん「大潮でだんだんと入って来ているから、期待して待っている。お勧めは踊り食いや天ぷら、かき揚げです」

 シロウオは、地元の商業施設ハマーレ歌津で5月行われるお祭りなどで販売される予定です。漁は6月中旬まで行われます。