政府は新型コロナ対策のマスク着用について、2歳以上の未就学児への推奨を見直すことを決めました。保育の現場からは歓迎の声が上がる一方、施設での感染拡大に警戒感が残っています。
政府は20日、新型コロナ対策でのマスク着用についての方針を示しました。
2月から推奨してきた2歳以上の小学校入学前の子どもついては、周りの人との距離に関わらず一律に求めないとしました。
後藤厚労大臣「マスク着用が長期化する中で、表情が見えにくくなることで子どもへの影響を懸念する声がある。これから気温、湿度が高くなると、マスクを着用していると熱中症のリスクが高くなることも懸念される」 仙台市宮城野区にある、いぶき保育園宮城野では、2歳児の着用は難しいと判断し、3歳以上の園児に対して原則マスクの着用を求めてきました。
今回の政府方針について、保護者は。
2歳児の母親「ちょっと着用し続けるのは難しい状況ではあったので、はっきりそう言っていただけるとありがたいなと思う反面、マスクしてなければ誰かがすぐうつる、拡大するような密着度なので、不安もありつつ」
こちらの保育施設では「マスクなしであれば体調不良に気付きやすくなる」とする一方、感染対策の一つとしてマスクの効果は大きく、施設に関係する人から感染者が出た場合は、再び3歳児以上に着用を求めることを決めています。
いぶき保育園宮城野阿部千鶴子園長「いきなりではなかなか、うちは(マスク着用なしは)無理ですっていう方も出てくると思うので、頑張ってマスクしてくる必要はないですよ、環境はこのように整えますよっていうのは、園の方針は出していきたいと思います」