石川県の能登半島で19日と20日に最大震度6弱と5強の地震が続いたほか、この4日以内には北海道や徳島でも最大震度4の地震が起きました。

 専門家は、全国的に地震の発生が多くなる期間が存在するため、注意してほしいと呼び掛けています。

 東北大学の遠田晋次教授は、今回の能登半島の地震が、宮城県に直接影響を及ぼすことは無いと話します。

 東北大学災害科学国際研究所遠田晋次教授「例えば宮城県にしても、石川県から相当距離が離れていますし、能登半島の地震はマグニチュード5.4なので、3.11のマグニチュード9の25万分の1くらいの極々小さな地震なんですね。遠方にまで影響を及ぼすことはまず考えられない」

 一方で、遠田教授が懸念するのが震度1以上の地震=有感地震の回数です。

 3月の福島県沖地震のような大きな地震の余震でない限り、1日4、5回に留まる有感地震の回数が増えています。

 東北大学災害科学国際研究所遠田晋次教授「有感地震は全部で19日の地震を含めて24時間で日本国内で30回起こっています。(30回のうち)能登半島の地震活動を除いても17回も有感地震を記録しているので、ちょっと異常に多いって感じですね。それよりもむしろ理由は分からないですけど、なんだか日本列島全体がちょっとこう、割と騒がしい状況というのが今できているのかもしれません。中規模ぐらいの地震が起こりやすい状況、しかも陸に近い地震が多いので、割と有感地震なりやすいとか、そんな状況じゃないかと思います」

 遠田教授は、全国的に中規模クラスの地震が起きやすい状況だとして注意を呼び掛けています。

 東北大学災害科学国際研究所遠田晋次教授「宮城県民というか福島も含めてこの辺りっていうのは、地震にかなり慣れてきてると思いますし普段からそういう強い揺れが襲ってきてもいいような準備はされてると思いますけど、今一度気を引き締めていただければと思います」