ゴールデンウィークを前に、警察が窃盗事件への警戒を呼び掛けました。

 神奈川県警の和田薫本部長は24日の定例記者会見で、今年に入ってからの県内全体の窃盗事件の発生状況について説明しました。

 金属窃盗については、太陽光発電の金属ケーブルが盗まれる事案が相次いでいましたが、犯行グループの確保や企業側の対策によって今年の被害は1件にとどまっています。

 一方、増加傾向にあるのは工事現場に置かれた金属資材や公共施設に使われている金属が盗まれる被害ということです。

 住宅や店舗などへの侵入盗については、工具などで窓を割って盗みに入る空き巣や、空き家への窃盗被害が今年に入ってすでに641件発生していて、去年を上回る件数だということです。

 これから迎えるゴールデンウィーク期間は例年、空き巣の被害件数が増加する傾向にあり、去年は連休中に122件、一日に10件を超えるペースで被害が確認されました。通常期のおよそ2倍の発生率になっています。

 県警は、旅行に行く際は戸締まりの確認をしたり雨戸を閉めて窓を割られないようにしたりするなど、対策したうえで連休を過ごしてほしいと呼び掛けています。