大麦の収穫時期を迎え、宮城県内有数の産地、石巻市では22日から粒の大きさや形などを調べる検査が始まりました。
JAいしのまき東農業倉庫には、ホワイトファイバーという品種の大麦105トンが運び込まれ、JAの検査員が目視や専用の機械などで粒の大きさや形、水分量などを検査しました。
4月下旬の積雪の影響が心配されましたが収量、出来栄えともに良いという事です。
JAいしのまき営農部米穀課亀山宏道課長「品質は今見た感じ上位等級が出ているので、いいんじゃないのかなという感じはしてます」
大麦の買取価格は、品種や等級ごとに毎年種をまく前の9月に決められ、20日に検査した品種の1トン当たりの価格は1万8000円から1万2000円と、前の年と比べ2000円安くなっています。
燃料費の高騰分を価格に上乗せできないため、生産者にとっては厳しい状況です。
生産者「灯油、軽油、燃料ですね。それから肥料や農薬などが値上げになっていますので、今後かなり厳しくなっていくと感じています」
大麦の収穫は6月末まで続き、麦茶の原料などとして出荷されるということです。