4月に宮城県栗原市で小学1年の男子児童がため池に転落し死亡した事故を受け、市は安全対策を進めるには多額の費用が必要として、財政支援を求める要望書を県に提出しました。

 栗原市では死亡事故の後、市が管理する農業用ため池のうち人が立ち入りやすく対策が必要な195カ所で、フェンスや安全ネットの設置などを進めています。

 このための費用は約2憶円で、市は4月に補正予算を組みました。

 更に栗原市では、市内に約2000ある農業用ため池すべてについて順次点検を行い、対策を講じることにしています。

 30日、栗原市の佐藤智市長が県の栗原合同庁舎を訪れ、ため池の安全対策には多額の費用がかかるとして、国に十分な予算措置を要望するよう県に求める要望書を提出しました。

 佐藤智栗原市長「将来的な財政見通しを考えますと、補助等をいただければ将来の栗原市の負担も少なくなるかなというところでお願いしたいと要望に来たところです」

 県では、国に予算措置を求め了承されれば補正予算を組むことにしています。