宮城県は30日も厳しい暑さとなりました。こうした暑さの中、県や国では熱中症予防のため屋外では原則マスクを外すよう呼び掛けていますが、なかなか外せない人も多いようです。

 27日、村井知事は会見で熱中症予防のため自分も外を歩くときはマスクを外し、職員にも呼び掛けると話しました。

 村井知事「マスクが習慣になり、周囲の人も着用していると外しにくい。外を歩く時はマスクを外すよう私も職員に呼び掛ける」

 しかし、通勤時などに実際にマスクを外す職員は限られているようです。

 午前8時には既に30度を超えていた30日、県庁の前で職員に理由を聞きました。

 「子どもいますので、育児の観点からも予防を意識してマスクして通勤っていうところも必要なのかなと思っています」「暑いんですけど、まだ減少傾向ではあるもののコロナが流行っているかなっていう感覚があるので、不安があってマスクは必須かなって思っています」

 新型コロナの感染がまだ不安だという声が多くありました。一方で、周りが外さないから外せないという声もありました。

 「もっと皆さんが外してくれれば私も外しやすいんですけど、皆さんまじめにやってるんですよね」「外すことが推奨されているっていうのは、皆さんの負担軽減にもなるので、いいとは思うんですけど、自分も何となく周りの空気が慣れてきたら外していきたいなとは思っています」

 どういうきっかけがあったら屋外でマスクを外しやすいか、仙台駅前で聞きました。

 「感染者の数が二けたになってくれば皆さん外せるようになってくるのかなと思います」「コロナ対策について、もう少しはっきりした指針を出していただければおそらく皆さん外せるような状況になるんだと思います」

 改めて、マスクはどんな時には外して良いのかなど厚生労働省東北厚生局の担当者に聞きました。

 厚生労働省東北厚生局石田智恵子看護指導官「今、熱中症の危険が高い、この気温と湿度という状況でもありますし、屋外では基本的にはマスクの着用は不要です。熱中症の状況を考えますと、どちらを優先するのかっていうことを考えて、考えながらマスクを勇気を持って外すことが必要なのかなと思います」