宮城県の大崎市役所で、金庫に保管していた現金102万円が紛失しました。盗難事件の可能性もあり、市では警察に被害届を提出する方針です。

 伊藤康志大崎市長「適切な管理を徹底すべき公金を紛失する事態は、市民の皆様の本市に対する信頼を著しく失墜させてしまう行為であり、心から深くお詫び申し上げさせていただきます」

 紛失した現金102万円は、8日に38人の市民が納めた市民税や国民健康保険料です。

 11日午前8時半ごろ、納税課の職員が会計課に持っていくため金庫を開けたところ、現金が無いことに気が付いたということです。

 金庫はダイヤル式で、納税課の職員24人のうち6人が開錠する番号を把握していました。

 開錠する番号は1962年に金庫を購入して以来、変わっていない可能性が非常に高く、その場合、異動した職員や退職者を含めるとかなりの数の人が番号を把握していることになるということです。

 大崎市では、盗難の可能性があるとして12日午後、警察に被害届を提出しました。

 大崎市民「あり得ないと思いますけれども。どこに行ったのか早く探してもらえれば」「上に立つ方がしっかりと職員の方の管理を徹底していただければ、こうしたミスも防げたんじゃないかなと思いますけれども」

 大崎市では、これまで1人で行っていた金庫への入金作業を複数人でチェックしながら行うことや、防犯カメラの設置など再発防止に向けた対策を検討しています。