8月も調味料や加工食品など2400品目以上が値上げしました。値上げの品目としては2022年で最多となっています。

 民間の信用調査会社帝国データバンクが主要食品メーカー105社を対象に調査を行ったところ、8月は2022年最多の2431品目が値上げの対象となっています。

 味の素冷凍食品はエビシューマイや中華丼の具など、家庭用の冷凍食品47品目で最大14%値上げします。原材料費の高騰や、原油価格高騰による包材費などの製造コストの上昇を理由としています。

 そして日本水産の冷凍食品は、2月に続き2度目の値上げです。8月から弁当総菜類など家庭用冷凍食品82品目で最大20%、ちくわなどのすり身製品56品目でも値上げを実施します。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「今までは小麦粉などの原材料費の上昇というのが主な値上げの理由だったのですが、円安ですね。円安に伴う輸入コストの増加というのがやはり急激に4月以降増えたので」

 帝国データバンクでは、円安の影響で値上げは今後も加速するとみていて、10月には酒類や飲料を中心に8月を上回る6305品目で値上げされる見込みだということです。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「円安の効果というのはこれから本格化しますし、食料品の値上げが秋口以降再値上げとか再々値上げとかいう形で出てくると思いますので、年内いっぱい2万品目を超える値上げがほぼ確実だと思っております」