東北地方整備局と宮城県の吉田川流域の自治体は5日、吉田川流域で進めている治水事業の進ちょく状況を確認するため現地を視察しました。
視察には、吉田川流域治水部会に加盟する大崎市や富谷市、松島町など7市町村の担当者ら約30人が参加しました。
担当者らはまず、大和町に7月完成した吉田川の支流の一つ、竹林川に整備された遊水地に雨水を導く越流堤を視察しました。
遊水地は60ヘクタールあり、10年間に数回程度の越水を想定していますが、7月の大雨では越水は無く被害は出なかったということです。
続いて、3年前の東日本台風で被害を受けた大郷町粕川地区の復旧工事現場を訪れ、現在の仮設堤防から外側80mまで川の幅を広げる工事の状況を確認しました。
吉田川流域治水部会では、こうした視察を元に意見交換を行い、台風などのシーズンに備えることにしています。