7月の大雨で堤防が決壊した宮城県大崎市の名蓋川について、村井知事は堤防の改修工事のほか集落を堤防で囲う輪中堤を整備する考えを示しました。
7月15日からの記録的な大雨により、大崎市の名蓋川では3カ所で堤防が決壊し住宅を含む広い範囲で浸水する被害が出ました。 県は堤防の改修工事を進める方針で、決壊状況の調査や測量を進めていますが、名蓋川は過去7年間に3度も決壊していることから、村井知事は8日の会見で抜本的な対策について言及しました。
村井知事「おそらく名蓋川をしっかりと改修してもまた起こるのではないかと思いますので、そういった意味ではしっかりと輪中堤のようなものをつけるとより安心感が高まるということで、私はある程度必要があるのではないかと思う」
輪中堤とは、浸水が繰り返される地域で、集落の周りを囲うように整備する堤防のことです。
村井知事によりますと、2日に現場を視察した斉藤鉄夫国土交通大臣から提案があったということで、村井知事は県の事業として整備を進める考えを示しました。
県のまとめによりますと、今回の大雨被害で河川施設の被害額は76億4742万円と全体の被害額の3割強を占めています。