仙台七夕まつりは予想を上回る人出でにぎわっていて、商店街の関係者からは「伝統を守ることができた」と安堵の声が聞かれました。
5日の夜に行われた仙台七夕花火祭。夜空を彩る約1万6000発の花火を観客が楽しみました。
観客を入れての開催は3年ぶりで、人と人との距離が充分に確保できないことからマスクの着用が呼びかけられていました。
観客「なかなか見る機会がなかったんで良かったと思います。いつも見られてないから、すごいきれいな花火が見られてうれしかったです」
一方で、こんな声も聞かれました。
観客「中にはマスクしていない方も何名かいたので、ちょっとそれは気になるかなと。あまり密にならないように帰る時も時間をずらしてかなと」
6日から始まった仙台七夕まつりでは、感染拡大前の7割ほどに当たる220本の飾りが並びました。
飾りは、人の手が届かないように地上2メートル以上の高さに展示し、密にならないよう右側通行が呼びかけられ、食べ歩きを禁止するなどの感染対策を取りました。
観光客「こんなにたくさん飾ってあると思わなかったので、3年ぶりにこんなに豪華にされているということなので来ることが出来てよかったです」
大型の観光バスが止まるこちらの場所には、盛岡や青森など県外ナンバーのバスが何台も連なり団体のツアー客の姿も見られました。
仙台七夕まつり協賛会では、毎年大型バスの無料駐車場を用意していますが、今年は駐車したバスが6日と7日の2日間で計167台と、2019年の2日目までと比べ約8割にまで回復しました。
過去2年間は、中止や規模の縮小を余儀なくされた仙台七夕まつりですが、かつての光景が戻ったことから商店街の関係者からは「伝統を守ることができた」と安堵の声が聞かれました。
名掛丁商店街振興組合安住浩一理事長「とにかく七夕まつり伝統を絶やさないということをこの2年間考えておりまして、出店の規制等々ありましたが、飾り自体は通常規模でできたのは大変いいことだと思っております」