宮城県はツキノワグマの捕獲数について、2022年度から上限を年間200頭から2倍以上の470頭に増やし、被害の削減に努めています。

 9日に県庁で開かれたクマやサルなどの被害や保護について検討する委員会では、捕獲目標などについて話し合われました。

 県内でのツキノワグマの捕獲数の上限は、これまで200頭に設定されていました。

 しかしここ数年、クマの主食であるブナの凶作などを背景に人里に出てくることが増え、2019年度には229頭、2020年度には280頭が捕獲されました。

 このため、県では2022年度から捕獲数の上限を2倍以上の470頭に増やし対策を取っています。

 日本鹿研究協会土屋剛会長「人身事故が少くなるだろうということが第一に、あとは農作物の被害が軽減できるだろうということです」

 県では、捕獲数の増加とともに住宅の周りに食べ物を置かないよう呼びかけるなどして、被害を減らしてくことにしています。