仙台市が安倍元総理の葬儀に合わせ、市独自の判断で市立学校などに半旗の掲揚を求めたことに市民団体などから批判が出ています。これに対し郡市長は「弔意を表すためのもので政治的な活動ではない」と反論しました。

 郡市長「国を率いた方が、ああういう形で亡くなられたことに対して弔意を表すための半旗の掲揚ということについては、当然だと考えたところでございます」

 仙台市は安倍元総理が銃撃され亡くなった7月8日、市の施設に葬儀に合わせ半旗を掲揚するよう要請しました。

 郡市長は、安倍元総理が憲政史上最長の在任期間であったことなどを理由に要請を出す最終判断をしたということです。

 市教育委員会は、市立の小中学校など188校に半旗掲揚を求める通知を出しましたが、市民団体などから政治的中立を求める教育基本法に触れると抗議の声が上がっています。

 郡市長「政治的な行為とは捉えておりません。各学校でのご判断だったんだと思います。強制するものでは全くないと捉えているところです」

 これまで総理経験者の死去に伴う半旗の掲揚は、政府の依頼を受け行われていて、市が独自の判断で要請したのは初めてです。