宮城県南三陸町の小中学校に給食を提供している学校給食センターが、県内で初めて地元の高校にお昼ご飯のおかずの提供を始めました。

 県立志津川高校では2023年度から全国から生徒を募集し、県外からの生徒は寮で暮らすようになります。

 このため、南三陸町では寮で暮らす生徒がお昼の心配をしなくて済むよう給食センターからおかずを提供することを決め、一足早く3日から在校生向けに提供を始めました。

 提供されるおかずは1食250円で、小中学校で出される給食のメニューを元に高校生に必要な栄養やカロリーなどを踏まえて調整されます。

 1カ月ごとの申し込みで、10月は全校生徒の約3分の1に当たる43人と教職員15人が申し込みをしています。

 生徒「懐かしいですね。また食べられて良かったです。母親は助かると言っていました」「いつも朝早く起きて弁当を作ることになっていたので、こういう給食を受けられるのはすごく楽になったなと感じます」

 町の学校給食センターでは現在、小中学校で計850人分の給食を作っていますが、少子化により余力があることから志津川高校の全ての生徒が希望しても対応できるということです。