宮城県4つの路線を含む赤字ローカル線の見直しに向けて、JR東日本はレールの維持管理を自治体側で担う上下分離や、バスへの転換も選択肢になる考えを示しました。
人口の減少を背景に、JR東日本は利用者が特に少ない赤字ローカル線の見直しを進めたい考えで、宮城県では陸羽東線の一部の区間や石巻線、大船渡線、気仙沼線が対象になっています。
こうした中、赤字路線で福島県と新潟県を結ぶJR只見線がレールの維持管理を自治体側で担う上下分離で再開したのを受け、JR東日本の深沢祐二社長は次のように述べました。
JR東日本深沢祐二社長「上下分離という初めてのケースになるわけですが、メリットとデメリットがありますので、しっかりと他のローカル線の地方自治体の皆様方にも見ていただいてご理解いただいて、しっかりとお話をさせていただきたい」
また、バス高速輸送システムBRTについても「見直し後の選択肢の一つになる」と述べました。
JR東日本は、地元自治体と今後のあり方についての協議を進めたい考えで、大崎市が10月下旬にも設ける陸羽東線の存続策を検討する会議への参加を表明しています。