宮城県の気仙沼港では10月中旬からサンマ船の入港が増え、記録的な不漁だった前年の同じ時期に比べ2.5倍の水揚げとなっています。

 気仙沼港では26日朝、大型サンマ船3隻が入港し、北海道沖で取れたサンマ118トンを水揚げしました。100トンを超える水揚げは2日連続です。

 気仙沼港の26日までのサンマの水揚げ量は1170トンと、記録的な不漁となった前年の同じ時期の455トンと比べ2.5倍となっています。

 第8太喜丸井上太喜漁労長「本船が取ってるのは気仙沼から大体一昼夜ちょっとぐらいの場所と、一昼夜半くらいの場所と2カ所ですけど、近い方が魚のサイズが大きいような感じで沖の方が少しちっちゃいなという漁場です」

 一方で、豊漁だった2018年の今の時期と比べると水揚げ量は約10分の1にとどまっています。

 漁業情報サービスセンターによりますと、今シーズンもサンマの来遊量は過去に比べ依然として少ないと見込まれるということです。

 気仙沼漁協臼井靖参事「前年から倍と言っても、かなり低水準で推移しているなと思っています。今後の予報でも11月に三陸沖に南下していくという予報が出てますので、今後に期待したいと思います」

 こちらは気仙沼市内の鮮魚店です。サンマの入荷は前年よりあるものの、サイズが小さいものが多く、価格も依然として高めということです。

 購入客「前年並み、ちょっと高いかな。安くはないよね」

 お魚いちば小野寺浩之事業部長「(水揚げが)まだ不安定なので今週も週末無いかもしれないという話。もうちょっと漁場が近くなれば、毎日のように入るんでしょうけどまだ不安定ですね」