円安や原材料価格の高騰を受けて、12月は175品目の食料品が値上げされます。値上げの品目数としては、2022年で最も少なくなっていますが、調査を行っている民間の信用調査会社は、2023年は再び値上げの波が押し寄せるとみています。

 12月に値上げされる食料品は、ペットボトルのコーヒーや粉ミルク、ゼリー飲料など175品目です。

 円安や原材料価格の高騰を受けて、2022年は毎月様々な商品が値上がりしていますが、12月は2022年で最も少なくなる見込みです。

 民間の調査会社帝国データバンクによると、2022年の食料品の値上げは10月が最も多く6699品目に上りました。

 1年間で値上げされた食料品は約2万800品目と、過去30年で例の無い多さとなっています。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「エネルギー価格の上昇が一気に出てきた。更に加えて3月から4月にかけて急激な円安が続き、2つが重なって企業間の取引から消費者価格に波及していって、ここ数カ月ずっと続いているという状況で、まさに異例な状況が続いている」

 異例の状態は2023年も続くとみられ、1月から4月までに値上げを予定している食料品は4425品目に上り、このうち3269品目は2月の値上げを予定しているということです。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「2023年を考えても、電気料金の値上げとか既にいろいろ発表されていますので、工場とか大幅な電力を使うところに関しては、相当な値上げ要因になる可能性が高いので、半年ぐらいから1年にかけて物価上昇は続く可能性が高いとみている」