貝毒の影響で3カ月余り開始が遅れていたアカガイ漁が、宮城県名取市閖上で始まりました。
名取市の閖上漁港では、今シーズン初めてアカガイが水揚げされました。
県産のアカガイは8月に国の基準を上回る貝毒が検出されたため、9月1日の解禁を前に出荷の自主規制が続いていましたが、6日の検査で基準を下回り約3カ月遅れて7日から漁が始まりました。
初日の水揚げ量は約470キロで、入札の結果、1キロ当たりの最高値は5500円と前年の初日を1400円ほど上回りました。
水揚げされたアカガイは、主に東京の豊洲市場に出荷されるということです。
県漁協仙南支所閖上出雲浩行運営委員長「やっと解禁で取れることになりました。できるだけ皆さんにお口に入るような、新鮮なアカガイを供給できるようにしていけたらと思います」
名取市によりますと、アカガイは2020年も貝毒の影響で約5カ月間漁が出来ず、その時の水揚げ量は例年の半分ほどになりましたが、同じ程度の落ち込みが予想されるということです。