太陽光パネルを開発規制がかかっている仙台市太白区には1枚だけ、残りの8万枚余りは宮城県村田町に設置する東京の事業者の計画に経済産業省が見直しを求めていた問題です。事業者側は、太白区に置くパネルを150枚余りまで増やす方針を明らかにしました。
この計画は、東京の事業者が太陽光パネルを村田町に8万枚余り、12キロ離れた太白区茂庭に1枚だけ設置し、その間を自前の電線で結びます。
国からの事業の認定を太白区側の計画として受けているため、太白区にパネルを残し計画の修正という形を取ることで、電気を販売する価格を高く維持する狙いです。
しかし経産省は8月、この計画について電線をつなぐ際などに出る温室効果ガスの排出量が、パネル1枚で削減される温室効果ガスの排出量を上回るなどとして、見直しを求めていました。
9日に村田町で開いた住民説明会で、事業者側は太白区に設置するパネルを150枚余りまで増やす方針を示しました。
パネルを増やすことで、温室効果ガスの削減効果が電線をつなぐ際などに出る排出量を上回ると説明しています。