年の瀬が近づく中、各地で新年に向けた準備が進められています。仙台市では、正月の縁起物センリョウの競りが行われました。

 仙台市中央卸売市場では、年に一度の千両市が開かれ、千葉県や茨城県などで生産されたセンリョウ12万本が競りに掛けられました。

 センリョウは富と財産の象徴とされ、美しい赤い実は不浄なものを清めると言われることから、正月の縁起物として飾られます。

 6月から7月の猛暑と空梅雨の影響で生産量が例年の7割弱に減少した一方、コロナ禍で落ち込んでいた旅館やホテルなどの業務需要が戻り、価格は例年に比べて3割ほど高くなりました。

 仙台生花千葉敏美常務「実が大きくて、赤い色もはっきりと色つやも良く、葉っぱもきれいな状態でした。飾って良いお正月を迎えていただきたいですね」

 競り落とされたセンリョウは、12月下旬ごろから宮城県の生花店などに並びます。