災害などで浄水場が使えなくなった時に備え、宮城県の水道から仙台市の水道に水を送るために水道管を切り替える訓練が、仙台市青葉区で行われました。

 青葉区芋沢では、災害時に備え仙台市の水道管と県の水道管が地中にある連絡管でつながれていて、バルブを開閉すると県の水道管から市の水道管へ水を送ることができます。 訓練は、この近くにある中原浄水場が使えなくなったとの想定で行われ、県や市の職員がバルブの開け閉めの手順などを確かめました。

 仙台市水道局によりますと、中原浄水場は市の西部地域に1日平均で約2万2000立方メートルの水を配っています。

 浄水場が使えなくなった場合は、このうち約6割の水を県から受け取り、残りは仙台市の他の浄水場でカバーするということです。 仙台市水道局水道危機管理室千葉敏昭室長「今後もこの訓練を通して、非常時には迅速に作業ができるように我々はそれに備えていきたいと思っております」

 市は今後も毎年訓練を行って、作業手順などを確認することにしています。