宮城県名取市は、2023年3月から電力会社が整備している通信回線を利用する形でスマートメーターを導入し、水道の使用量の自動検針を始めます。東北地方で初となる取り組みだということです。

 スマートメーターは、無線通信を使って電気や水道などの使用量を24時間、自動で測ることができる機器です。

 名取市は、東北電力ネットワークが整備した電力用スマートメーターの通信回線を利用して、水道のスマートメーターを導入します。

 名取市によると、こうした仕組みは東北地方で初めてです。

 スマートメーターの導入により、これまで係員が月に1回訪問して確認していた手間を減らすとともに、漏水などの異常をいち早く見つけることができるようになります。

 市は2023年3月から公共施設や商業施設など141カ所に導入し、2023年度からは一般の家庭にも広げます。

 将来的には市内全域に導入し、一人暮らしの高齢者の見守りなどにも役立てたい考えです。

 名取市山田司郎市長「漏水の早期発見であるとか、水道を使っていない老老世帯とか、独居老人とかいうところのデータも分かるので、それが将来的に見守りにつながるような形で活用していく」