今シーズン2回目の渡り鳥調査が、宮城県で一斉に行われました。日本海側の大雪の影響で、飛来数は調査開始以来最も多くなりました。

 調査は宮城県の約500カ所の沼や川で行われ、調査員が双眼鏡や望遠鏡で鳥の数をカウントしていきました。

 県全体ではガンが28万2000羽、ハクチョウが1万8000羽、カモが5万7000羽でした。

 ハクチョウとカモは2022年とほぼ同じでしたが、ガンは1.5倍に増え、ガンの数と合計の数が調査開始以来最多となりました。

 県は、日本海側の大雪の影響で県内に移動してきた群れによって飛来数が増加したと分析しています。

 一方、県内で最も多くのハクチョウが飛来する伊豆沼では、2022年7月の大雨の影響でハスが全滅し、餌となるレンコンが無いため県内の他の場所に分散しているということです。

 県伊豆沼・内沼環境保全財団嶋田哲郎研究室長「過去2年のような厳しい冬は来ていないので、鳥にとっては過ごしやすい冬じゃないかと思ってます」

 なお、例年2月上旬に始まる北帰行は、このまま暖冬傾向が続けば早まる可能性もあるということです。