東日本大震災の発生から12年が経とうとしています。住民の記憶も参考にして、震災前の街並みを再現した模型を作るワークショップが宮城県女川町で開かれています。

 12年前の女川町中心部を、1000分の1の大きさで再現した模型です。

 色付けしているのは、神戸大学や宮城大学の学生たちです。

 「失われた街」模型復元プロジェクトは、神戸大学の研究室を中心とした実行委員会が震災で被災した約60の地域で行ってきました。女川町の模型を作るのは、2014年に続き2回目です。

 地域住民「3階建ての老舗の旅館があったけど、ここ(地図)には書いてない」

 大学の研究室で作った模型を現地に持ち込んで、地域住民の話を聞きながら修正したりどんな場所だったかを説明する旗を立てたりして、模型を完成させます。

 神戸大学大学院森祐樹さん「研究室だと建物とか都市の形とかまでは分かるが、そこに含まれている記憶とか元々あった生活は、この場に来て話を聞かないと分からない」

 このワークショップは、女川町まちなか交流館で9日まで開かれています。