七十七銀行の2022年度の決算は、250億円の黒字で2年続けて過去最高益を更新しました。
七十七銀行は12日に会見を開き、決算を公表しました。
2022年度は売上高に当たる経常収益が、2021年度より3.2%増え1220億円で、最終的なもうけを示す純利益は2021年度より12.6%増え250億円となりました。
黒字額は、2年続けて過去最高を更新しました。
黒字の理由については、エネルギーや原材料の値上がりで運転資金が必要になった企業への貸し付けが増えた他、不動産を購入したり投資したりする個人や企業への貸し付けも増え金利の収入が伸びたことや、複数の支店を一つの建物に集約するなどして、コストが削減されたことを挙げています。
一方、仙台銀行と山形市が本店のきらやか銀行を傘下に持つ、じもとホールディングスは、2022年度の決算が70億円の赤字となりました。
2年ぶりの赤字で、25億円の黒字だった2021年度に比べ大幅に悪化しました。
赤字は、きらやか銀行で取引先の倒産に備える貸倒引当金を積み増したことが一因です。
検討してきた、きらやか銀行への公的資金注入の申請は9月をめどに実施します。
コロナ禍で打撃を受けた地域経済を支えるため注入の条件が緩和された、コロナ特例で申請します。
申請額は、約160億円から180億円になる見通しです。