宮城県に古くから伝わる火伏せの守り神、釜神を集めた展示会が大崎市で開かれています。
鋭く睨みつける目に威嚇するような口。釜神は、かつて宮城県から岩手県南部にかけて火伏せや魔除けの神様として台所の竈(かまど)の上などに飾られていましたが、現在では姿を消しつつあります。
この風習を知ってもらおうと大崎市図書館では、加美町文化協会木彫りの会などが展示会を開いていて、会のメンバーらがケヤキやサクラなどを使って製作した40点余りの作品が展示されています。
樹齢約200年のケヤキを使った、高さ90センチ幅70センチの巨大釜神。今にも怒り出しそうな顔つきは迫力満点です。
訪れた「迫力がすごいですね。これが家の守り神になるんだなと改めて感じました」「そういう(釜神を祀る)風習は無くなって来ているかもしれないが、何かしらの形で残っていくというのはすごい大切だなと思いますね」
この展示会は、7月2日まで開かれています。