稲作からの転作作物として飼料用トウモロコシの栽培を進めている宮城県大崎市で、ドローンによる農薬散布の実証実験が行われました。ドローンの導入で半日もかかっていた作業が、10分程度にまで短縮されます。

 JA全農は大崎市古川で見学会を開き、農業用ドローンを使った農薬散布の実証実験を農業関係者など約150人に公開しました。 古川地区では、2022年から稲の転作作物として飼料用トウモロコシの栽培を始めていて、価格が高騰する輸入飼料に代わるものとして期待されています。

 2022年は害虫などの影響で、収穫量が予想の半数に満たない約300トンにとどまり、害虫対策が課題となっていました。

 農薬の散布にドローンを導入することで、これまで半日を要していた散布の時間が10分ほどにまで短縮できるということです。

 富長生産組合鈴木正一組合長「(トウモロコシが)3メートル以上になりますとドローンとかラジヘリがやはり必要ですね。そういう(ドローン)機械を導入していただいて圃場を大きくしていきたいと思います」

 約700トンの収量を見込んでいて、収穫は9月頃を予定しています。