宮城県栗原市の小学校で軽トラックが侵入して児童4人をはねた事件を受け、栗原市の教育現場では対応の改善が求められています。若柳小学校では、外部からの車の進入を防ぐバリケードが設置されました。

 栗原市の若柳小学校では11日午後、市の教育委員会の立会いの下、車の進入を防ぐバリケードが設置されました。

 若柳小学校では6日午後3時ごろ、学校の敷地内に軽トラックが侵入し、児童4人がはねられけがをしました。軽トラックは、施錠されていなかった通用口から侵入したことが分かっています。

 鉄製のパイプを用いたバリケードは軽トラックが侵入した通用口に加え、車が進入できる出入り口計7カ所に設置されました。

 栗原市教育委員会教育部菅原健志次長「まずは車両が校地内に入ることが無いように、緊急的に子どもたちの安全安心を守らなくてはいけないということで設置いたしました」

 これらの対策は緊急的なもので、栗原市の教育委員会は今後、若柳小学校の意見を聞き取り恒久的な対策を検討するということです。

 車の侵入事件を受け、栗原市の教育現場では対策が広がっています。

 鶯沢小学校では、事件の翌日から児童の登校時間が終わると学校の敷地内に車やバイクで出入りできる3カ所にカラーコーンを使った簡易的なバリケードを設置しています。

 日中は開けていることが多かった職員や来客用の出入口の門扉は、登校時間が終わると閉めています。

 保護者以外は敷地内に入る際に、学校に連絡を入れる必要があります。

 鶯沢小学校白石達哉校長「今までやっていたところを更に再確認していく。危機管理マニュアルを見直して、どんなことが必要なのか、何をしたらいいかを全職員がしっかりと把握して動けるように」

 鶯沢小学校では、これまで校舎内で授業中に不審者が侵入してきた場合に対応する訓練を行ってきましたが、今後は休み時間など児童が屋外にいる場合などを想定した訓練も検討するということです。

 栗原市教育委員会では今回の事件を受、小中学校や幼稚園など車両が進入できる場所、計132カ所に簡易的なバリケードを設置する方針です。