宮城県気仙沼市で閉山となった金山の坑道で、1年間熟成させていた日本酒を運び出す作業が行われました。

 日本酒の運び出されたのは、かつて世界最大級の金が採れたとされる鹿折金山の坑道です。

 気仙沼市の老舗酒造会社男山本店では、創業110年を記念して鹿折金山の坑道で日本酒110本を熟成させていました。

 温度が安定し紫外線の影響を受けない坑道は、適度な熟成が期待されるということです。

 2022年11月に搬入し約1年間熟成させた日本酒が関係者によって運び出され、開封と試飲が行われました。

 男山本店菅原昭彦社長「着色も無く味わいも過度な熟成ということも無く、非常に良い状態だと思っています。予想以上に良い熟成だったんじゃないかなと思います」

 運び出された日本酒は11月10日から販売され、売り上げの一部は鹿折金山資料館の運営費に充てられるということです。