宮城県気仙沼市の学校給食で提供されたせんべい汁の小麦から赤カビが検出された問題で、同じ食材が仙台市の小学校や県立支援学校でも提供されていたことが分かりました。
宮城県で学校給食用の食材を供給している県学校給食会によりますと、11月9日から28日にかけて仙台市や岩沼市など6つの市や町の学校や給食センター計12カ所で、赤カビが検出された小麦を使ったせんべいを納品したということです。
このうち仙台市の南吉成学校給食センターでは、11月27日に10の小学校にせんべい汁約3000食を提供していて、これまでに児童13人が腹痛や嘔吐などの体調不良を訴えています。
県立支援学校の岩沼高等学園では29日に、女川高等学園でも22日に同じせんべい汁が提供されました。
県学校給食会は、28日に取引業者から赤カビ検出の報告を受けていましたが、給食会の確認漏れにより岩沼高等学園ではせんべい汁が提供されてしまったということです。これまでに健康被害は確認されていません。