仙台市の消費者物価指数は、2023年の平均で生鮮食品を除いた指数が前の年より3.7%上昇しました。1981年以来42年ぶりの上昇幅です。

 仙台市の2023年の消費者物価指数が総務省から発表され、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた物価について2020年を100とする指数は106.9でした。前の年より3.7%の上昇です。

 上昇幅の大きさは第2次オイルショックの影響で5.1%を記録した1981年以来、42年ぶりの水準となりました。

 2023年は円安を背景にした輸入物価の高騰に加え人手不足に伴う人件費の上昇もあって、幅広く物価が上がりました。

 上昇幅を個別に見ると生鮮食品を除く食料品は9.2%、宿泊料を含む教養娯楽サービスは5.0%などとなりました。

 今後の物価は、この春の春闘などで賃金がどれほど上がるのか、国によるエネルギー価格の激変緩和措置がいつまで続くのか、といった点に左右される見通しです。

 なお、仙台市の2023年12月の消費者物価指数は、前年12月に比べて3.1%高い108.6でした。