仙台市に住む同性のカップルが、6日に婚姻届を提出しました。婚姻届は不受理となる見通しで、カップルは婚姻届を受理するよう仙台家庭裁判所に申し立てる方針です。

 太白区に住む小浜耕治さん(61)は6日、パートナーの男性(79)との婚姻届を太白区役所に提出しました。

 受け取った職員は、受理するかどうかについて後日連絡すると説明しました。

 現在の行政手続きでは同性同士の婚姻は認められておらず、婚姻届は数日のうちに不受理となる見通しです。

 不受理となった場合に小浜さんは、市に受理命令を出すよう仙台家裁に家事審判を申し立てる方針です。

 小浜耕治さん「マイノリティが制度の枠から外れている現状がある。社会が変わらないと困ると本気でやっています。そういったことを受け止めてほしい」

 同性婚をめぐる司法手続きは、東北では初めてです。全国では、同性婚を認めないのは憲法違反だとして国に損害賠償を求める裁判が5カ所で起こされていて、地裁段階では違憲が2件、違憲状態が2件、合憲が1件と判決が分かれています。

 婚姻届けを提出した小浜さんは、1993年にパートナーの男性と交際を始め30年以上同居生活を送っています。

 小浜耕治さん「結婚なんて関係ないよねと当時は思っていました。社会的な流れとは別な所にいるというマイノリティだという意識はとてもあったと思う」

 小浜さんは61歳、パートナーは79歳。遺産の相続や医療行為への同意など法的な家族でないと活用できない制度は多く、法に守られない老後への不安から、婚姻を考えるようになりました。

 小浜耕治さん「体を壊したりということも年を取ってくると増えるわけですよね。もしもの時にどこまで対処できるか不安になることが多い」

 仙台市は2024年度中にパートナーシップ制度を導入する予定ですが、原則として法的な効力はありません。

 小浜耕治さん「世の中は変わっている感触はあるが、実際に意識の面で変わっていっても制度は変わっていかない。当たり前の穏やかな老後を過ごしたいなと」