プロ野球が29日にいよいよ開幕します。楽天イーグルスはホームで西武ライオンズを迎え撃ちます。開幕投手を務める早川に大役を任された心境を、プロ野球解説者の江尻慎太郎さんが聞きました。

 プロ4年目で自身初の開幕投手を務める早川隆久は2020年ドラフト1位、即戦力左腕として入団し3年間で通算20勝を挙げています。

 江尻慎太郎さん「この3年間との違いは」

 早川隆久投手「則本さんの抑えへの配置転換もありますし、自分たちがもっと出ていかないといけないかなっていうところもあるので責任感が出てきた。この4年目は大きく変わるかなと」

 次世代のエースになるため、早川の中に生まれた変化は今江監督にも伝わり、開幕投手の決め手になったといいます。

 今江敏晃監督「マウンドに立っている姿が今までと違って使命感があるように見えたし、マウンド上での表情や雰囲気が前年までと違うなと見ていた」

 江尻慎太郎さん「早川投手にあいさつしたら、開幕投手の目をしてました」

 今江敏晃監督「そういう目で見てるからじゃ」

 江尻慎太郎さん「あれって思ったんですよ、体も大きく見えましたし」

 早川隆久投手「前年までは打たれたらどうしようってネガティブな気持ちの方が強かったけど、気持ちが変わって打てるもんなら打ってみろくらいの気持ちになりつつあるので、そこが一番大きくて立ち振る舞いが変わったのかな」

 心境の変化のきっかけは、11月のオーストラリアでの武者修行でした。

 早川隆久投手「なんでそういういいボールっを投げるのに、そういうマインドになるのっていう話をウインターリーグのベテラン選手に言われて、確かにそうだなとなって。自分のボールにもっと自信を持てという話になってそういう気持ちに変えた」

 自分のボールに自信を持って臨んだオープン戦では、3試合に登板し防御率は1.62。最終登板の巨人戦では5者連続の三振を奪うなど圧巻のピッチング。

 楽天のエースとして、覚醒のシーズンを迎えようとしています。

 江尻慎太郎さん「今シーズン何勝しますか」

 早川隆久投手「二桁勝利もそうだけど貯金を作れる投手がエースだと思うので、貯金を作れるように投げていくなかで二桁勝利を目指してやっていければと思う」