新型コロナが5類に移行してから初めてのゴールデンウィークを迎えます。日本三景松島の宿泊施設では、観光客は戻ってきているもののコロナ前には及ばないと話します。

 松島の温泉旅館、小松館好風亭では、新型コロナが5類に移行してから、宿泊客は徐々に増えていると言います。

 小松館好風亭小松篤司社長「松島に関しては比較的外国人の方も含めてお客様は戻ってきている、戻りつつある状況であるとは思います」

 小松館への宿泊は宮城県や関東圏からの観光客が大半を占めていますが、外国人観光客も増えています。

 小松館好風亭小松篤司社長「台湾の方が一番多く、ヨーロッパ各国のお客様が増えてきていますね。やはり円安でしたりコロナも落ち着いてきたこともあるのでしょうし、日本に来やすい状況になってきているのは間違いないと思います」

 しかし、客足はコロナ前の予約状況までには回復しておらず、油断はできないと心配します。

 ゴールデンウィークの客室の予約は、休日は9割ほどが埋まり満室の日もある一方で、平日は7割から8割にとどまっているということです。

 小松館好風亭小松篤司社長「お客様が戻ってきていただきつつあることはうれしくは思うのですけれども。決して観光客が増えすぎているという状況ではないので、これからも油断せずにおもてなしを大切に、たくさんの方に来ていただけるように頑張っていきたいと思います」

 海外旅行はコロナで低迷が続いていましたが、需要が大きく回復しています。人気は近場です。

 仙台市青葉区の旅行会社ツアー・ウェーブでは、ゴールデンウィークの海外旅行の予約が前年の約2倍になっています。

 ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「コロナ禍で海外旅行が好きな方も海外旅行に行きたいと考えている方もなかなか行けない状況が続いていて、今ようやく普段通りに行けるようになってきた。リベンジ消費の要因も大きいと思います」

 JTBの推計では、ゴールデンウィークの海外旅行の旅行者数は、前年と比べ約1.7倍に増えコロナ前の8割から9割に回復する見込みです。

 ツアー・ウェーブは仙台空港発着の海外旅行をメインに扱っていて、コロナで国際線が運休した際には予約がゼロに落ち込みましたが、9割まで回復しました。

 ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「前年のゴールデンウィークは、海外旅行に行くためにワクチン接種証明とか陰性証明の登録が必要だったが、今はその手続きが不要になったので、煩わしい手続きが無くなって更に行きやすくなっていると思います」

 円安や物価高の中、旅行先は近場が多く特に韓国と台湾の人気が高いということです。

 ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「仙台空港から直行便が飛んでいるということで利便性が高いことと、旅行代金的にも安く行けるということで大変人気になっています」