総務省が発表した2023年度平均の消費者物価指数は変動の大きい生鮮食品を除いて、前の年度より2.8%上昇しました。2年連続で2%を超える物価上昇となっています。

 また、3月の全国の消費者物価指数も発表され、前の年の同じ月と比べて2.6%上昇しました。

 上昇率は前の月より0.2%縮小しましたが、日銀が目標とする2%を超える物価の上昇は24カ月続いています。

 具体的には、せんべいなどのお菓子やレトルトカレーなどの調理食品の価格が上がり、「生鮮食品を除く食料」が前の年の同じ月と比べて4.6%上昇しました。

 また、観光需要の回復で宿泊料が前の年の同じ月と比べて27.7%上昇しました。

 総務省は、「生鮮食品を除く食料」を中心に価格の上昇が続いているものの、上昇幅は去年9月以降、縮小していると分析しています。