能登半島地震の発生から4カ月が経過しました。大きな被害を受けた石川県輪島市の伝統工芸輪島塗の現状を知ってもらい復興支援につなげようと、仙台市青葉区の百貨店で展示販売会が開催されています。
2日から藤崎で始まった展示販売会には、能登半島地震を乗り越えた輪島塗約500点が集まりました。
来場者「私らも被災した人として、何かしら輪島の漆器に携われたらいいなと思って。1点1点丁寧につくられていると感じます」「大切な物なので、これからずっと受け継いでいっていただきたい。素晴らしいものを見させていただいた」
地震の被害で一部にひびが入った輪島塗のコップは、ひびを修復し金を塗るなどしてデザインにした作品です。制作したのは創業200年の歴史を持つ、輪島市の田谷漆器店です。地震で事務所や倉庫が倒壊するなど、大きな被害を受けました。
田谷漆器店桐本拓二取締役「地震が来てどうするどうするとなってしまって、本当に怖かったということしかないですね。そこでもし仕事をしていたら、僕もここに今いない」
伝統工芸の輪島塗を絶やさないよう、田谷漆器店はクラウドファンディングで支援を呼び掛けるなどの取り組みを行っています。今回の売り上げの一部も、地元の輪島塗の組合に寄付されます。
田谷漆器店桐本拓二取締役「輪島のみんなに声を掛けて、これ持って行ってと言ってくれてこの会場が出来上がったので。輪島の力で成り立った展示会なので楽しくゆっくりと見に来てほしいなと思います」
この展示販売会は、8日まで藤崎で開催されています。