女川原発2号機の再稼働に反対する市民団体が、東北電力に対し安全性の根拠などを問う質問書を提出しました。

 再稼働に反対する宮城県55の市民団体が提出した質問書では、能登半島地震で避難道路が寸断されたことから現行の避難計画は実効性に欠けることや、敷地内に建設を表明した使用済み核燃料を保存する乾式貯蔵施設は、地域に新たな危険と負担を押し付けるものと指摘し、原発事故のリスクなど9月を目指す再稼働に至った判断の根拠などについて説明を求めています。

 原発問題住民運動宮城県連絡センター中嶋廉さん「(乾式貯蔵施設の設置は)半永久的に女川が核のごみ捨て場にされることになるのではないのかと。ですから東北電力には説明会をやるべきだということと一旦立ち止まるのが本来の事業者の責任ある態度ではないのかと」

 東北電力の担当者は「関係各所に共有し中身を精査して回答する」と答えました。

 市民団体は宮城県に対しても要望書を提出し地元同意を撤回して、再稼働を中止させることなどを強く求めました。