宮城県石巻市は職員2人が逮捕起訴された官製談合事件を受け、職員を対象にしたアンケートを早ければ6月中にも始める方針です。

 石巻市役所で18日、幹部職員らが参加する官製談合再発防止対策検討委員会の2回目の会合が開始されました。

 石巻市の官製談合事件では、市が発注した下水道工事をめぐり設計書の写しを業者に渡した疑いで職員2人が逮捕され、5月に起訴されています。

 市は再発防止策に生かそうと職員向けにアンケートを行う方針で、委員会で原案を示し承認されました。

 アンケートは一部の職員を除く約2000人を対象に、紙に任意で記入してもらう形で回収します。

 具体的には、入札情報の問い合わせを受けたことがあるかや、他の職員が入札情報などを伝えるのを見聞きしたか、業者とLINEなどで連絡を取るかなどを尋ね、回答を選んでもらいます。

 忌憚のない意見を集めるため、無記名とします。

 阿部金也総務部長「職員の意識がどのようになっているかも含めて、実態を把握するために行う。再発防止策にどのように反映できるかもこのアンケートから考えていきたい」 アンケートは早ければ月内にも始め、2週間程度の回答期間を設けます。結果は公表する方針です。