仙台銀行と山形市のきらやか銀行を傘下に持つ、じもとホールディングスの株主総会が開催されました。過去最大230億円を超える赤字を抱えたじもとホールディングスは株主総会から事実上、国の管理下に入る異例の状況となり集まった株主たちに経営陣は陳謝しました。

 じもとホールディングスの株主総会は仙台市青葉区の仙台銀行本店で開催され、株主たちが次々と会場に入っていく様子が見られました。

 株主「前年も赤字で前年で済んだと思っていた。(きらやか銀行は)また244億って非常に大きい赤字になって。どうしたものかなっていうのが本当のところですね」

 じもとホールディングスは経営不振で国の公的資金を受け入れたのに合わせ、国に議決権の無い優先株式を発行しています。前年度は仙台銀行が11億円の黒字だった一方、きらやか銀行は業績悪化で244億円の赤字となり、グループ全体で過去最大の234億円の赤字になりました。

 このため配当が無くなって国の持つ優先株式に63%の議決権が生じ、じもとホールディングスは事実上国の管理下に入るという異例の状況となりました。

 会社や出席した株主によりますと、この日の総会には80人ほどの株主が参加し、冒頭で経営陣から赤字や配当ゼロについておわびがあったということです。

 取締役の選任など会社が提案した議案は、全て賛成多数で可決されました。

 株主「(株主からは)厳しい意見と叱咤激励みたいなのがあったんじゃないですか。色々反省の弁を述べているし、自分たちの進退も発表してますし、どのように取り組んで来期以降、しっかりした黒字(にするかが大切)」「今までの仕組みを本部機構から変えるような話もあったので、それは大切なこと。それが絵に描いた餅じゃなく、きちんと実行されるように我々もできる限り協力していきたい」